哺乳類たるもの
のどが乾けば
水なんてどこにどうあっても
すいすい飲むと思ってませんか?
そうでもないんですよ。
水に向かう姿勢にも個性は出ます。
ボクが今いちばん飲める枠組みがコレ。
飼い主がボトルをギュッと握れば
受け皿に水が出るお馴染みのお散歩グッズで
まだ水が動いている間に飲み始めます。
なぜか他の犬が一緒だと飲む量が増え
それが令ちゃんなら特にウキウキします。
お皿から水が溢れそうになって
飼い主がギュッとするのを止めると
ボクはやる気を失うことにしています。
皿にたまった水はどうも好きになれません。
疲れきって口をつけることもありますが
たいてい気づかないフリをします。
おまけに皿の水は距離感が苦手で
ほら今日も鼻が水に浸かってしまいました。
ついては早めに皿をおもちゃに昇格させ
齧って踏みつけて周りをびしょ濡れにします。
こっちの時間の方が長いです。
一方
流れる水ってのは自然界にもあるわけで
ある暑い日の午後
なんだか洒落た蛇口から流れ落ちる水を
口で受け止めたらその美味さに感動。
以来、流れる水は舐めてみることにしました。
これは続けています。
先代は車や電車で移動中の休憩時間に
水を出されたらさっと飲むなんていう
芸当ができたそうなんですけど
ボクには考えられません。
ヘンですか?
でもですよ、
ボクが物心ついたころの給水方法は
こんな形だったわけです。
これと、皿にはった水が同じですか?
それも少し強引でしょう。
まあ犬も熱中症になったりしますし
時間ないときは飼い主も工夫してますよ。
先日は水をスルーするボクのために
家の中で流れる水を作ろうと孤高奮闘し
びしょ濡れな飼い主の姿を見ました。
かわいそうに思わなくもないですけど
まあそれが
飼い主の務めでもありますから
今夜は黙って足でもかじってやって
謝意を表しておこうと思います。