<ボク>
しーっ、静かに。
もう少し低く隠れようよ、令ちゃん。
この向こうに飼い主たちがいるんだ。
ばーんって出て行って驚かせるからね。
不器用な人間たちが
手元のタッパーをひっくり返して
ボクたちは
山のようなオヤツにありつけるって首尾だよ。
いいかい
いくよ、それっ。
<ボク>サプラーイズ!
<令>サプラーイズ!
、、、
<令>
ねえ
私の見間違いでなければ
誰もいないわよ。
山のようなオヤツってどこかしら?
<令>
もしかしてスベったの?
何時も準備は周到にって教えたでしょう。
まあしっかり練習を続けなさい。
私は先に帰るわね。
<ボク>
まいど
令ちゃんに完璧を期待されています。
でも成功って
たまにしか手に入らないから
価値があるのではないでしょうか?
成長するって難しいです。
練習しますけど。
なんの練習かわかりませんけど。
しますけど。