

ボクの肩越しに
令ちゃんの息づかいが聞こえます。
ずしっと背中に感じる重みを
落としたり傷つけたりしないよう
ボクは細心の注意を払います。
だってボクは令ちゃんの踏み台ですから。
マテのコマンドが解けたら
令ちゃんが安全にオヤツまで届くよう
足元をかためるのが務めかと、、
かと、、
と、いったい誰が決めたんですか!
いいですよ
今さら背中なんか撫でてくれなくても。
皆さん大笑いで忙しいんでしょう?
優雅に伸びてオヤツを手に入れた令ちゃんは
振り返ることなく地上に降りました。
もう慣れましたから。
ほんとに。
気を遣ってもらわなくて結構ですから
早くボクの分のオヤツも出してもらえません?