雪が降る前の晴れた日に
ボクは銀座入りしました。
和光の虎を避けて横断歩道を渡れば
三越のライオンが陽にあたっています。
あれ、キミ、前にもどこかで会いましたっけ?
アルファベットが飛びかう店や
夜まで寝静まる高級クラブを眺め
並木通りなんて抜けていけば
散歩すら粋じゃありませんか。
お目当てはコイツの応援でしたけれど
多くの人や情報や文化が混在する街で
小さな枠に収まる子犬の笑顔は
きらり輝いて見えました。
さすが銀座です。
何もかも一度に仕上げてしまわなくたって
何か新しくて珍しい出来事を待つだけの時間も
有意義な生き方の一部で間違いありません。
そう思いませんか、お父さん?