
逃避中です、現実から。
いつもならソファの背もたれの最高峰に
三越ライオン座りして昼寝する時間ですが
訳あって座を移したところです。

前ぶれなくヤマモト先生が出現したんです。
まだボクには気付いていない気がします。
このまま飼い主とおしゃべりを楽しんでもらって
お帰りにならないでしょうか。

家でも常時つながれているボクの室内リードが
いちばん伸びる限界がここでして
いわばボクにとって世界の果てという
隅っこに潜んでいるわけですよ。


あああ、先生がこちらを向きました。
耳の先まで緊張が走ります。
呼吸は低く抑えました。
目をぎゅっと閉じました。
ああどうか、見逃してくれますように。

と、期待したものの
「さっ始めよか」のかけ声とともに
ボクの努力はどこへやら。
今日のメニューは
いつもの部屋で飼い主をヨイショするための
無限リードウォークだそうです。
身の危険とかじゃないんですけれど
ぐうんと押しつぶされそうなストレスに囲まれて
世界から消えたいときってありませんか?