月が今よりずっと小さかったころ




すり寄ってきたからちょっと脅かしてみれば
反論もせずコロンと転がって降参し
ボクや飼い主たちから絶賛されたことがあり
例えば病院で巨大なハスキーに初対面の際も


とりあえず下手に出て仲良しになってみせる
処世に長けた子犬に成長したのでした。
昨今、令ちゃんを追い抜いて
一目散にボクへ走り寄ってくるものの



すぐさま足元に身体を投げ出してお腹をさらし
ボクの完全優位を認める風を吹かせるのに
よく見ればこんなだから
やっぱり処世術なんだよなあ
と思うのはボクだけでしょうか。