誰もいない朝の広場に
見たことのない模様が浮かびました。
原因はコイツです。
朝陽がクリスタルを抜けるとき
斜めに曲げられて分解された色群です。
鮮やかじゃありませんか。
ちなみにボクは虹を
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色
と覚えましたが
アメリカでは青と紫の間の藍を認識せず六色、
ドイツではさらに橙が失せて五色、
他にも国によって違ったりするんですって。
不思議なことに
くっきり輝いていた色パレットも
見る角度を変えると見えません。
ほら、5メートル横に回るだけで
消えてしまうんです。
そして
日が昇り
朝陽が地面に伸びると
やっぱり見えなくなりました。
理屈はわかっていても
なんともけったいな出来事に感じます。
ただしここの虹は出たがりなやつらしく
きっと明日も現れるんですよ。
東京の冬ですからね。
毎日よく晴れますからね。
朝シャンデリアの人気は薄いようですが
ボクは見にきますとも。